たるみ治療(リフトアップ)として人気の「サーマクール」。でも「サーマクールで頬がこけた」なんて噂を聞いて、不安に思ったことはありませんか? 今回は最初のステップとして、サーマクールの仕組みをご紹介! どうやってリフトアップ効果が生まれるのか、見ていきましょう。

解説:HPCひまわり美容クリニック院長 後藤瞳
「サーマクール」ってどんな施術?
後藤:「サーマクール」を一言でいうと、“肌の引き締めが得意なたるみ治療機”です。2002年の発売以来、人気のたるみ治療機として20年近く美容業界で愛され続けています。最新の機種は4代目の「サーマクールFLX」です。

サーマクールでは、RF(Radio Frequency)というエネルギーを利用します。このエネルギーで、皮膚の奥深く…真皮・皮下組織を加熱します。そして、同時に皮膚の表面を冷却。皮膚表面にはダメージを与えずに、皮下のコラーゲンや皮下組織が引き締まります。
HIFU(ハイフ)とは何が違うの?
後藤:たるみ治療というと、最近ではHIFUも人気があります。HIFUが得意なのは「縦方向の引き上げ」。皮膚の下にある筋膜から引き上げてくれるので「切らないフェイスリフト」とも呼ばれていますね。
一方、サーマクールが改善してくれるのは、「もたついた皮下組織・真皮層の引き締め」。一方向だけでなく、三方向と立体的に引き締められるため、丸い円を一回り小さくするような効果が得られます。
サーマクールがオススメなのはこんな人!
後藤:サーマクールの場合、下記いずれかに当てはまる方は、効果を実感しやすい印象があります。
- 顔にふっくら感があり、顔の脂肪が多め
- 皮膚が柔らかく、伸びやすい
たるみ治療以外にも、サーマクールには大きな魅力があります。それは「高い美肌効果」。治療後、手の甲で頬を触ると、吸い付く感じがあります。水を蓄えたような、みずみずしいお肌にしてくれるので、一度施術を受けたら病みつきになる方も。1回で約半年程度は効果が持続するので、あまり頻繁にケアできない方にもおすすめですね。
たるみ治療の効果を上げるコツは、各メカニズムから多方面で攻めること。サーマクールだけでなく、HIFUやヒアルロン酸注入など、さまざまな治療を駆使することで、各々の原因が改善され、高い実感を得られます。
後半では「サーマクールで頬がこける」ウワサについて解説! サーマクールによって、どうして頬がこけるのか、防ぐ方法はあるのか…美容皮膚科医の目線から、わかりやすくお話しします。
監修:HPCひまわり美容クリニック院長 後藤瞳